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ビジネス書を読みたい。だけど時間がない・・・
ビジネス書を読むことを目的にしていませんか。ビジネス書を読むには、目的を明確にすることが先決です。
本を買っても、溜まる一方。そんな方に、上田流の読書術をマインドマップ活用法と共にお伝えしていきます。8年間で1000冊以上のビジネス書を読んできた1つの結論です。
ビジネス書を読む~読むときの1つの前提
ビジネス書を1冊読むのにどのくらいかかりますか?5時間?10時間?20時間?もちろん本の厚さにもよりますね。この答え自体が1つの前提があることに気づいているでしょうか?
それは、
前提:ビジネス書を最初から最後まで読むことが目的化
大人の学習は、目的が重要です。多くの方は、せっかく数千円払って買った本だから最初から最後まで読むべき。読まないともったいない。こういう前提でビジネス書を読み始めます。そして、最後まで行き着かずに、がっかりしてしまう。次の本を買う。だから貯まっていく。
本を読むこと自体を目的にすることは、決して悪いことではありません。最初から最後まで何度も読み直したい本が実際に、ビジネス書にもあります。でも。。。。
ビジネス書を読む前に「問い」を作ろう
私の習慣は、ビジネス書を読む前に、問いを作ります。どういうことか?
アイデアを作り出す本を読むのであれば、「今回のプロジェクトに必要な実践的なプロセスを手に入れる」とか「アイデアを皆で作る上でのコツをつかむ」「アイデアツールの使い方を習得して、次回のミーティングで使う」などなど。
具体性も様々ですが、それでOK。「問い」=目的と捉えると、本がツールになります。
ツールですから、その目的が達成されたら終わりです。たとえば、前書きを読んでいて、その答えがありそうだ。目次をざっとみて、3章の2節にある。そして、その2節を読んで目的が達成された。
これで本を閉じて良いわけです。場合によっては、その部分をしっかり書き写したら本を捨ててしまってもいいのです。
もし最初から最後まで読んだら、5時間かかる本であったとしても、上記のやり方であれば15分で終わってしまうかも知れません。これでいいのです。
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もったいないと思うかも知れませんね。でも、皆さんの人件費の方が高いのです。皆さん自身の1時間の給料はいくらですか?2千円?5千円?たとえ千円だとしても、先ほどの4時間45分の方が、本よりも高いことは、簡単におわかりいただけると思います。
目的とざっと読んでみた結果で本の読み方を変えよう
目的に応じて、そして、その目的にどの程度本が合っているかによって、本の読み方が変わっていきます。
- 答えが見つかったら終わりで良い本
- 1冊全体をしっかり理解すべき本
- 人生の中で何十回と読むべき本
勘違いをしないでほしいのですが、本の善し悪しの話をしているのではありません。皆さんが持っている課題やビジネスの状況に応じて、その時点で必要な本が異なるのです。
答えが見つかったら終わりとした本でも、半年後に読み返すと、これはすごい本だと気づくかも知れません。
世の中にたくさんの本が出版されていく時代、そして過去の本も簡単に入手できる時代だからこそ、出会う本の内、1にとどまる本が多いのです。私の中でも、3の範疇に入っている本は、1000冊読んで5冊。2の範疇に入るのは、50冊程度でしょうか。
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なかには、買ったけれども、自分のほしい答えがないことが分かって、読まずに終わった本も数多くあります。ただ、これは最初の1年に200冊読んだときには、結構たくさんあったのですが、最近はずいぶん減って来ました。新規の分野の本を探すときには、どうしても発生してしまうモノです。
この場合にも、もったいないと思わず、自分の時間が助かったという気持ちで、感謝をしながら本を閉じましょう。
答えがあるのかないのかは、全部読まないとわからないのでは?
当然、こんな疑問も出てくると思います。このときに重要になるのは、表紙(含む帯)・前書き・後書き・目次 そして小見出しです。優れたビジネス書は、この5つに一貫性があるので、本文を読まなくてもどこに何が書いてあるのか。著者の言いたいことは何かが明確なケースが多いです。
だから、ざっと、この5つに目を通すの先決なのです。
この5つをマインドマップに整理するだけで、答えの書いてある場所が見つかることもあります。
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本を読む目的を明確にして、概要をつかんで、目的に沿っているかを判別する。この方法をお勧めします。