アイデアの定義の文章で気をつけるポイント
この定義でもう一つ気をつける点があります。それは、「新しい」のものさしです。
もう一度定義に戻りましょう。アイデアとは既知の要素の新しい組合せ以外のなにものでもない。これが定義文。
前回のブログでは、既知と組合せに着目しました。もう一つの鍵が新しい組合せの「新しい」です。
新しいのものさしを考えよう。
多くの方が、アイデアが出てきたときに、いきなり評価をします。これは新しいか?使えるか?費用は?手間は?そして、結論を出す。残さない・・・という結論がほとんどになります。
ここで問題になるのが、新しさの度合いです。たくさんの組合せに対して、判断の基準は新しいかどうか。では、皆さんが必要としているアイデアは、どのくらい新しさでしょうか?
世界を変えるような新しさでしょうか?それとも、業界初でしょうか。日本初でしょうか。もちろんそのようなケースもあり得ます。
でもそうでない方が圧倒的に多いのです。日本全体から見たら取るに足らないというようなレベルの新しさであっても、「お客さまにとっては新しい」というケースはたくさんあります。
お客さま全体ではなくて、今悩んでいるこの方にとってはどうでしょうか。皆さんのチームの中ではどうでしょうか。
そうなんです。新しいかどうかの基準は様々なのです。
だから面白い。皆さんの周りには、”新しいアイデア”があふれているのです。
他の業界の常識を持ってくる「新しさ」
たとえば、飛行機の客室サービスに、ホテルのコンシェルジュの常識を持ち込んだらどうでしょうか。銀行業界に、メーカーの発想法を入れたらどうなるでしょう。地元の酒屋さんに、インターネットビジネスのコツを取り入れたら・・・・
こんな「新しい組合せ」の創り方もあるのです。ぜひ挑戦してみてくださいね。
次回は、「既知の要素」について、お話しします。