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マインドマップは拡げて終わり?
ビジネスの現場でマインドマップを使っていると、残念なことがあります。それは、拡げるだけ拡げたら、あとはどうすればいいのという点。
トニー・ブザンの原著の中にもどこを探しても、まとめ方、仕上げ方は載っていないのです。唯一出てくるのが「関連付け」という概念のみ。
そこで、インストラクターになって3年目に開発したのが、この仕上げのプロセス。ビジネスパーソンばかりでなく、マインドマップを使う方にぜひ覚えていただきたい自信作です。
拡げるだけではもったいない。まとめるステップを追加しよう
マインドマップには、ともかく書き出してそれで終わりにするととてももったいないです。当社が独自に開発した3つのプロセスを加えるだけで、「見える化」の効果をさらに発揮することができます。
それは、発散につづいて、関連付け、収束のステップです。このステップを踏むことで、ビジネス活用のレベルがぐっと上がります。
発散では、ともかくたくさん=マインドマップの最初の壁
ともかくたくさんの単語を線(ブランチ)上に載せること。数を意識しながら、思いつくままたくさん載せることに集中しましょう。コツは、「判断は後回し」です。
テーマと関係ないかもしれないという単語でもOK。一見無関係でも大丈夫です。思いついたものはすべて載せて良いという気持ちでやってみましょう。
関連付け=新しい組合せが見つかる瞬間
発散でたくさんの単語を引き出したら、その後、全体を見回して関連していると思われる単語をつなぎ合わせていきます。
実際にやることは、単語と単語をつなぐこと。単語どおしが近くにあれば、雲のような形で、グルーピングをしていきます。離れたところにある単語であれば、つなぐという形になりますが、やっていることは同じです。全体を見回して、たくさんのつながりを見つけて、書き込んでいきます。このときに、ペンの色を発散の時と変えておくと見やすくなります。
「関連していると思われる」というのが鍵。理由はひと言で言うと何でもいいのです。関連していると思えれば何でもOKです。
あえて、一覧で上げると図のようになります。最後のなんとなくでもOKなのです。
そして、ここでも判断せずに、なるべくたくさん繋げることがポイントになります。ここでの関連付けの線は、新しいつながりを「発見」する大切なポイントです。
この関連付けをしていくと、たくさん発散したことの意味が改めて感じられることもあるかも知れません。発散した時点では無関係だと思っていたモノが、すごく重要だったりするかも知れません。これが醍醐味です。
強調=ここで初めて判断
その後重要なものを選んで、強調していきます。ここでやっと判断して良いことになります。重要と思われるモノでOKです。論理的に、基準は何などと考える必要はないのです。
実際にやることは、目立たせる!これだけです。ぎざぎざで囲んだり、ビックリマークやハートマークをつけたり、ともかく他の単語より重要だと言うことを自分なりに分かるようにして上げることが鍵です。
たくさんの単語が載っているマップの場合、一度に優先度が見つからないケースもあるため、ここで、近くの中で、目に入る中で良いので、重要そうなものを目立たせておくわけです。
ここまでやっていくと、発散だけをした場合に比べて、頭を整理して自分なりの結論がすこしずつイメージできるようになります。
最後に優先度をつける=結論を見つける
いよいよ最後のステップ。これが、優先度です。簡単に言うと、1、2、3と番号をつけて上げることです。ここは判断の第2段階であり、今日の時点での結論を見つけることにあります。
実際にやることはとってもシンプル。自分なりに重要と思えるモノに、番号をつけるだけ。1だけのときもあれば、1から10まで付いてしまう場合もあります。通常3までつけばOKと考えて下さいね。
仕上げのステップの効果
ここで、仕上げ前後のマップを較べてみましょう。実際に皆さん自身が書いたマップでできるとベストです。
基礎講座受講者からとても好評なこのステップ。このやり方を学んで、『やっとマインドマップを仕事で使えるという感覚が出てきた』というコメントをたくさんいただくこの部分。
ぜひご自身で較べてみてほしいのです。仕上げをする前のマインドマップで誰かに説明する。仕上げをした後のマップで誰かに説明する。どちらが楽か!どちらが使えるか!ここがポイントです。